2010年に韓国を震撼させた口蹄疫による家畜の大量殺処分。この衝撃的な実話を背景に、人間社会の闇を鋭く抉り出すダークファンタジー映画「口蹄疫から生きのびた豚」の日本公開が決定しました。
2025年の新潟国際アニメーション映画祭でも「一瞬の希望もない」と評され、強烈な賛否両論を巻き起こした本作。公開に先駆け、見る者を圧倒する予告編と、宗教画のような深みを持つポスタービジュアルが解禁されました。
「現代の黙示録」と称される、逃げ場のないダークファンタジー
本作は、単なるパニック映画ではありません。疫病、環境破壊、そして現代社会に蔓延するルッキズムや世代間の断絶といった重厚なテーマが、アニメーションという手法で寓話的に描き出されています。
鏡像関係にある「豚」と「男」の宿命
物語の軸となるのは、殺処分の墓場から驚異的な生命力で這い上がった一匹の「豚」と、過酷ないじめに遭い人間社会に絶望した男「チェ・ジョンソク」です。人間になりたいと願う動物と、獣になりたいと願う人間。交わるはずのなかった二つの孤独が共鳴し、想像を絶する地獄絵図へと物語は加速していきます。
衝撃を予感させる予告編とポスター
解禁された予告編では、生き埋めにされる豚の悲哀に満ちた表情や、自らに銃口を向ける男の姿が、不穏な音楽とともに映し出されます。また、宣伝文句をあえて削ぎ落としたポスタービジュアルは、人間と獣が上下に配置された象徴的な構図となっており、本作の異質さを際立たせています。
新潟国際アニメーション映画祭を震撼させた104分


ホ・ボムウク監督が手がける本作は、すでに海外の映画祭で「動物という概念の限界を探る衝撃作」として高い評価と議論を呼んでいます。
社会問題を鋭く突く物語の深層
劇中では、口蹄疫という災害を起点にしながらも、現代人が抱える生きづらさや残酷さが容赦なく描かれます。配給は「鯨が消えた入り江」などで知られるマーチが担当。社会派作品に強いこだわりを持つ配給会社が送り出す、まさに2026年最大の問題作となるでしょう。
劇場情報と作品概要
映画「口蹄疫から生きのびた豚」は、2026年5月29日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか、全国の劇場で順次公開されます。観客の価値観を根本から揺さぶる104分間を、ぜひ劇場で目撃してください。
引用先:
Kstyle編集部「韓国発のアニメーション映画「口蹄疫から生きのびた豚」5月29日より劇場公開…予告編&ポスター解禁」(2026年03月23日配信)



コメント