第7話では、ウンタクが10年後の姿となって現れるという衝撃の展開が描かれ、トッケビであるキム・シンの運命に大きな波が押し寄せます。
舞台は美しい冬景色が広がるカナダ・ケベック。現在のウンタクと未来のウンタク、その2人の姿が交差することで、視聴者に深い余韻を残すエピソードです。
物語は単なる恋愛ドラマを超え、時を超えた宿命と選択というテーマに踏み込んでいきます。さらに、死神とサニーの不器用なやり取りや、トッケビと死神のコミカルな同居生活も描かれ、緊張と癒しのバランスが絶妙な回となっています。
10年後のウンタク!

■ 10年後のウンタクを目撃し、揺れるシンの心
エピソード冒頭、ケベックで穏やかに食事をしていたシンとウンタク。しかし、シンがふとした瞬間に見たのは、大人びた10年後のウンタクの姿でした。その姿を見た瞬間、シンは胸に突き刺さった剣の存在と、自らの終焉が近づいていることを確信します。彼は静かにその事実を受け止めようとしますが、心の中では複雑な感情が渦巻いており、視聴者はその切なさに胸を打たれます。
■ 剣を抜く決意と戸惑いのすれ違い
未来のウンタクを見たことで覚悟を固めたシンは、ウンタクに対して改めて「剣を抜いてほしい」と願い出ます。自分の命を終わらせることで、彼女の未来を守ろうとするシンの切実な思いがそこにはあります。しかし、ウンタクにとっては唐突すぎる申し出であり、なぜそんなことを言うのか理解できず、深く戸惑います。彼女はシンの態度の変化に困惑しながらも、何か重大な理由があるのではないかと感じ始めます。
■ サニーとの再会に戸惑う死神
死神はドクファの手助けを受け、再びサニーと会う機会を得ます。彼は名刺を渡して自己紹介をしようとしますが、自分の名前を知らないという事実に直面し、言葉を詰まらせてしまいます。サニーの率直な質問にも答えられず、彼女との距離を縮めることに失敗。死神の不器用で切ない恋の行方にも注目が集まります。
■ 試験後の温かなお祝いと小さな願い
ウンタクは大学修学能力試験を終え、自宅ではシン、死神、ドクファがケーキで彼女を迎えます。このささやかな祝福の場面では、登場人物たちの関係の深まりや、家族のような温かさが描かれます。ウンタクはシンと映画を見に行きたいと願いますが、シンの不器用さが原因でその願いは叶わず。それでも、そんな出来事の中に愛おしさと絆の芽生えが感じられます。
■ シンの態度に気づき始めるウンタク
日常を共にする中で、ウンタクはシンの態度に少しずつ違和感を抱くようになります。推薦入試の準備中に交わされた言葉や行動の意味を考えるたび、シンの中で何かが変わってきていることに気づき始めるのです。ウンタクはまだ“トッケビの花嫁”としての運命を完全には理解していませんが、その意味を少しずつ感じ取りながら、シンへの思いも深めていきます。
■ 奇妙で愉快な同居生活と現代の便利さ
シリアスな物語の中で、トッケビと死神のコミカルな日常は一服の清涼剤となっています。言い争いや意地の張り合いにうんざりしたウンタクは、生活改善を求めて「要望書」を提出。その結果、トッケビと死神はスマートフォンを購入することになります。二人が現代社会に少しずつ順応していく姿には思わず微笑んでしまいます。
第7話は、過去・現在・未来の狭間で揺れ動く感情と、交錯する思いを巧みに描いた一話です。愛する人の未来を思い、運命に抗おうとするトッケビの姿。そして、その意味を探し続けるウンタクの成長。笑いと涙が絶妙に織り交ざるこの回は、シリーズの中でも屈指の名場面が詰まったエピソードとなっています。

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