2025年期待の星 マルチクリエイター『チョン・ダソル』に迫る

韓国の女優チョン・ダソルが、俳優業にとどまらず脚本・監督としても活躍。短編映画『I Doll』で注目を集め、海外映画祭でも受賞したその創作の原点と情熱に迫る。

韓国俳優から世界が注目するクリエイターへ

韓国の実力派俳優チョン・ダソル（정다솔）は、女優としての活躍にとどまらず、現在では監督・脚本家としても高く評価される存在です。
2008年にデビューを果たし、ラブロマンスから時代劇まで多彩なジャンルに出演。中でも『火の鳥－運命のいたずら－』（2020）や『素晴らしい遺産～花咲く人生～』（2020）での存在感が話題になりました。

そんな彼女は2025年、短編映画『I Doll』で監督・脚本・主演の三役を務め、アメリカのインディペンデント映画祭「IndieX」にて受賞。俳優としての表現力と、作り手としての創造性が融合した“新世代マルチクリエイター”として、いま世界から熱い視線を浴びています。

女優という原点にある「舞台への情熱」

舞台で芽生えた演技への決意

――演技の世界に飛び込むきっかけとなった出来事は？

「ソウル芸術大学で演技を専攻していた学生時代、初めて舞台に立った経験が大きな転機でした。舞台上での一体感や、観客の反応を直に感じられる瞬間に衝撃を受け、これは一生の仕事にできるかもしれないと確信したんです。」

多彩なジャンルでの経験が今に活きている

――これまで多彩なジャンルのドラマに出演されていますが、特に印象に残っている作品は？

「『ウラチャチャ My Love』（2018）では若手俳優たちとの共演で笑いのセンスを磨けましたし、『君のハートを捕まえろ』（2019）では緊張感あるサスペンスの中で新たな挑戦ができました。『猟奇的な彼女』（2017）の時代劇も印象的で、作品ごとに異なる世界観に没入できるのが俳優業の醍醐味ですね。」

監督・脚本家としての覚醒——短編映画『I Doll』の誕生

映像で問いかける社会への視線

――『I Doll』という作品を手がけようと思ったきっかけは？

「演じる側として数々の脚本に触れる中で、『自分でも物語を描いてみたい』という思いが芽生えました。『I Doll』では、現代社会におけるアイデンティティのあり方や“作られた美”に対する問いを込めています。テーマは難しくても、心に残る映像を届けたいという一心でした。」

映画祭受賞が与えてくれたもの

――国際映画祭での受賞についての思いは？

「『まさか自分が海外で評価されるなんて』という驚きとともに、純粋に嬉しかったです。作品に込めた想いが言語や文化を超えて伝わったことは、今後の活動において大きな自信となりました。もっと多くの視点や社会的テーマを盛り込んでいきたいと感じています。」

今後の活動と“伝える”という使命

表現者としての軸を持ち続けて

――これからのビジョンについて教えてください。

「これまでの経験を活かして、演技も制作も両軸で続けていきたいです。特に、ジェンダー平等や社会問題をテーマにした作品づくりに挑戦していきたいですね。私自身が女性として生きる中で感じた違和感や願いを、映像という形で発信していけたらと考えています。」

ファンとのつながりを大切に

――ファンに向けてのメッセージをお願いします。

「これまで支えてくださった皆さんのおかげで、今の私があります。女優として、そして制作者として、これからも“本気”で作品に向き合っていきますので、どうか引き続き見守っていただけると嬉しいです。皆さんと一緒に、新しい物語を紡いでいけたらと願っています。」

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プロフィール

名前： チョン・ダソル（정다솔）
生年月日： 1988年3月5日（37歳）
出生地： ソウル特別市
身長： 169cm　血液型： O型
学歴： ソウル芸術大学
職業： 女優、監督、脚本家
デビュー： 2008年

主な出演作（ドラマ）

• 『火の鳥－運命のいたずら－』（2020）
• 『素晴らしい遺産～花咲く人生～』（2020）
• 『君のハートを捕まえろ』（2019）
• 『ウラチャチャ My Love』（2018）
• 『今日、妻やめます～偽りの家族～』（2017）
• 『猟奇的な彼女』（2017）

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